朝日新聞の部数激減、朝日に限った事ではないけれど新聞業界の凋落が続いて久しい。新聞が売れなきゃ経営が苦しくなるのは当然、立て直しを図るもそれが奏功しなかったら次は社内スリム化。
手っ取り早いのはリストラ、早期退社勧奨。2021年1月朝日新聞は希望退職者の募集を始める。それに応じた1人、編集委員の筆者がその内情を寄稿。
見出しを拾っていくと、
デジタル化の波に乗り遅れた朝日
早期退職を選択した社員は100人近い?
凋落著しい新聞業界
スマホの普及と軌を一にする部数減
窮余の一策は購読料の値上げ
デジタルシフトの成否
要するにデジタル化の波に乗り遅れたからこうなったと云ってます。
・・じり貧は朝日だけの問題ではない。他の全国紙も地方紙も等しく同じ問題を抱えて苦しんでいる。規模は違えども、どの新聞社でも賃下げや早期退職が横行している。
・・電波媒体のテレビ各局も似たような試練にさらされている。なぜ既存メディアは時代の変化に適応できなかったのか。指摘されている要因は、スマホの普及と既存メディアのネット環境への乗り遅れだ。・・
朝日新聞社編集委員としてのプライドもありますからこうしか書けないんでしょうけれど、(講読はしてないけれど)読者側から見ればポイントがずれてる。
新聞その他マスコミの凋落は確かにネットの普及が大きいけれど、一番の問題点はマスコミがジャーナリストとしての本質を見失った事でしょう。
ジャーナリストとは何か、私に云わせりゃ「日々記録する事」、今何が起こっているのかを正確に社会に伝える事。その上で難しかったり専門知識の要る事には判りやすく解説を加える事。
これを逸脱してはジャーナリストじゃなくなってしまう。然るに昨今マスコミは起こった事件、事象に対し自身の独断、偏見を加え読者をミスリードしている。
単に経験不足の勘違いならまだしも、それに加え特定イデオロギーの押しつけ記事を堂々と展開している。さらに政治の方向をマスコミの影響力で変えんとしている。
良い例が2009年の総選挙。マスコミ総出で自民党麻生政権を叩きあの情けなくも愚かな民主党政権を誕生させてしまった。中日新聞など見るに堪えない麻生叩きを繰り返してた。
確かにマスコミの影響力は甚大で国民はコロッと騙されあの悪夢の3年半という政治状況の中で苦い思いを味わされた。それから10年が経ったけれど多くの国民は忘れちゃいないでしょう。
この間ネットも普及してきて新聞世代の高齢者もスマホを手にするようになったしパソコンをする人も多くいる。ネットにある情報と旧弊マスコミの書く記事を見較べて普通の人ならマスコミの欺瞞に気が付く。
朝日新聞のOBは早期退職勧奨に至った理由を「デジタル化」と書くけれど、いやそれは本質じゃない。ジャーナリストの本分を忘れなければ紙媒体の需要はまだある。
朝日がこれ迄しでかした、敢えて云うけれど、偏向、ねつ造、無作為、報じない自由、これらはもう報道犯罪。国家を傾けるような大嘘を報じておいてそのウソがばれても未だデカい顔して責任を取ろうともしない。
そこが経営悪化の大元でしょう。つまり正しい、正確な情報を提供しないマスコミの独断的体質が凋落の原因。そこにネットが出て来て事実を教えてくれた。
自分たちの報道姿勢が、ジャーナリストとしての姿勢が問題なのにネットの所為だけにしてる。朝日新聞編集委員の認識がその程度ならば落ちぶれるべくして落ちぶれていく。
朝起きた時は雪降ってなかったけれど7時頃から降り始める。