晴れたり曇ったり

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「表現の不自由展」4月に東京 国立市で開催へ

 昨日地元のスーパーへ家人の買物について行ったらレジ前のコーナーに日本酒のセール。「無修正の酒」と大きな字で目立つ包装の日本酒が目に付き手に取ると「渡辺酒造店」と書かれています。 

 文化人、著名人も多くここを訪れて酒を楽しみ揮毫したりしてます。竹満徹の歌碑もある。私は行った事がないんだけれど酒蔵の前にブロンズ像があって、ここを訪れた司馬遼太郎の歌がその杜氏像の台座に彫られています。

 この像を制作したのは 中垣克久という彫刻家。名前に見覚えがあり、この人は2019年の愛知トリエンナーレ「表現の不自由展」に物議を醸した作品を出展してた人。

 地元飛騨の生まれ育ちで東京芸術大学を出た彫刻家ですね。この人は件のトリエンナーレに「バカな日本人の墓」(idiot JAPONICA円墳)という、私から云わせたら小汚いワケわからん作品を展示していました。

 でもまぁ酒蔵の彫像を見れば彫刻家としての力量は十分伝わってくるし芸術家としての矜持はお持ちなんでしょう。

 

 さてこの「表現の不自由展」批判に晒され終わったと思ってたらまだシブトク生き残ってる。

 2019年、愛知の「表現の不自由展」は尻つぼみで終わったけれどその後2020年6月に台湾で行われているんですね。そして2021年には再び名古屋で行われこの時脅迫状が来たとして途中で中止。

 そしてまたまた2022年4月に国立市において開催予定。 

 何故に、常に批判がついて回るこの美術展にこれだけシツコク開催にこだわるのか。実に単純な理由があっての事だと見てるんですがね、そのキーワードは「慰安婦少女像」

 これ当初は従軍慰安婦を象徴した像だと云ってたのに最近はそう云わない。何というかというと「平和の少女像」こう云い換える辺りで欺瞞臭。主催者側の云い分は、

 ・・表現の不自由展・その後実行委員会によれば、「《平和の少女像》は戦争と性暴力をなくすための「記憶闘争」のシンボル」である。 これは、平和の少女像が慰安婦問題に限らず、戦争と性暴力の否定、すなわち普遍的人権を訴えかけていることを示している・・

 なんで云い換えたか、慰安婦問題がウソばかりだという事がバレ始めたからでしょう。慰安婦少女像では都合が悪くなった。要するにすり替え。

 

 この少女像、「表現の不自由展」にはいつも出品されてますね。それで上記中川垣克久氏の「バカな日本人の墓」はどうかと主催者のポスターを見たら見当たらない。

 まぁ中川垣さんはこの少女像が一緒に展示されるのはご不満だったようで、2019年企画展が中止になった後、出品作家が会見を開いた席上でそう語ってる。 

 今回、説明なく自身の作品と少女像などが並んだことについては、

・・「なんで一緒にいなきゃいけないのと。あれは工芸と一緒で“用の美”、使用するための美だ。僕たちはファインアート(純粋芸術)で、なんの意味もなく作っている。

 ・・例えば、僕が政府を批判するなら、あんな難しいことを2カ月も3カ月もかけてやるわけない。

 ・・あの少女像は『みんなで慰安婦の問題をやろう』とするテーマ、シンボルにしたわけで、それならゆるキャラと一緒。それと俺をなんで一緒にするんだよと。

 ・・最初から聞かされていなく、なぜそういうものが美術の中に入ってくるのか違和感が拭えなかった」と複雑な思いを語った。


 もうこの言葉が慰安婦少女像出展の意味をズバリと語ってるでしょう。自分もそう思います。つまりシツコク繰り返すのはウソがばれて消えそうな慰安婦問題の火を消さないためなんだろうと。

 誰が?多分これまでこの問題に関わって騒いできた人たち。韓国政府も後ろにいるのかなぁ。「表現の自由」を隠れ蓑にしたプロパガンダ展。