ウクライナのキーウからロシア軍が撤退、ウクライナ軍は抵抗し良く首都を守った。攻めきれなくてプーチンは西部を陥落させ勝利宣言をする様子。
ロシア軍の去ったキーウに西側報道陣が入り戦闘の痕を取材。破壊され人のいなくなった市街のあちこちにおぞましく悲惨な現状が残されている。
首都郊外の路上に多数の焼かれた遺体、民間人夫妻も ロシア軍による戦争犯罪の可能性 (BBC)
(注意: きわめてショッキングで、見ていてつらい内容が含まれます)
・・ウクライナの軍事侵攻を続けるロシア軍部隊の一部が、首都キーウ近郊から後退した後、現地にBBCの取材陣が入り、ロシア軍に殺害されたとみられる民間人を含む13人の遺体を確認した。
・・黒く焼かれた遺体の中には、3月初めにこの路上でロシアの戦車に向けて両手を挙げて「子供がいる」と叫んでいたマクシム・イオヴェンコさんと、その妻クセーニャさんのものと思われる姿もあった。
・・取材したBBCのジェレミー・ボウエン中東編集長は、戦争犯罪の可能性があると指摘する。
今朝の中日新聞、一面、「墓場になった町」「普段着、縛られ路上に遺体」と後ろ手に縛られ路上に横たえられた死体の写真が添えられている。
遺体の写真を掲載した事に「お断わり」を付け編集日誌欄でも「本当の姿を伝えるため記録として掲載します」と加える。
社説でもロシアのウクライナへの残虐行為を批判、非難しています。
情報は錯綜しプロパガンダ戦争でもある事からホットな情報に飛びついてヤケドをすることもあるけれど、さすがにこの悲惨な写真や証言はフェイクとは云えますまい。
「ウクライナで親ロシア勢力がジェノサイドにあわされている」という論法で侵攻を始め、強引な攻め方をした時から、この戦争に勝って領土を奪ったとしてもロシアはその代償を払わざるを得ないと感じてました。
日を追う毎にその考えは強くなりプーチン・ロシアは結局のところ追い詰められている。どう見たって西側のみならず世界中から総スカンを食ってるでしょう。
中国だって及び腰になってる。この先ロシア経済は急落しウクライナの一地方を奪ったとしてもそれに見合った果実は得られない。ロシア国民も貧しくなれば怒りの矛先をプーチンに向ける。
一般市民に対し悲惨な殺戮を繰り返したロシアに対する嫌悪は、プーチン1人に責任を取らせたとしても取り消せない。ロシアという国家自体の没落。
個々のロシア人は平和時に普通に付き合えば良き人達なんでしょう。しかし戦争の渦中に放り込まれたら人道にもとる殺戮行為を繰り返した。この失点は人々の記憶に刻まれ世界の中のロシアの地位は低下する。
まぁ、だからロシア内でもこの戦後処理についての動きはあるのでしょう。すべての責めをプーチンに負わせ幕を引く。そうしないと戦後のロシアはやって行けない。
なんたって世界中がリアルタイムでロシアのやる事、ウソをつく事を見てましたから誤魔化しは効かない。ウクライナの被った被害への賠償、ロシアの費やした戦費。
ドンバス地方手に入れたって割に合う結果じゃなかった。これを中国が見てて今後どう動くか。
西側の結束は、人倫にもとる行為への怒りだから習近平皇帝といえどもおいそれとは世界が見てる中で無体なこと(台湾侵攻)は出来にくくなった。
チベット、モンゴル、ウイグル、への民族浄化という後ろめたさがある中国は西側の人倫常識を見て中華思想の独断、傲慢は通用しない事を感じてるんではないか。
本当のところは判らないしこれから先どうなるのかも不明だけれど、事ロシアの旗色が悪くなったのはウクライナの抵抗があったから。
圧倒的戦力差にも拘らずロシアの云いなりにはならなかった。自分たちの国を守るんだという強い意志がロシアの侵攻を止めた。
ゼレンスキー大統領の一歩も引き下がらない強い意志、ここは俺たちの国なんだと、だから女、子供は避難しても男達は残り戦った。
それを見て西側諸国も態度が変わりましたね。及び腰だったのが積極的に支援するようになった。戦争の犠牲者は増えていったけれど逃げず戦った。
そしてゼレンスキー大統領は、非力だから故に世界に向けロシアの非道とウクライナへの支援を訴えその必死さが奏を功した。
世界中がネットに繋がりリアルタイムで状況が拡散していった事も大きい。なのにロシアは白々しいウソを繰り返した。
戦争の武器、ハードウエアーが様変わりしたと同時にソフト面でもこの戦争では過去とは様変わりをしている。
攪乱情報もあるけれどウソもマコトもすべてが示され、時間が経つとともに正確な情報が浮き彫りになっていく。
戦争は終わってないしロシアも撤退とは云っていない。反撃があってウクライナが押し込まれるかも知れないけれど、それでもプーチンのロシアは勝利したとは云えないでしょう。
ロシア国民も世界から総スカンという連帯責任を負わされる。早々に振り上げてた手を降ろした方がそのダメージは小さく抑えられるんだけれどねぇ。
ソ連への郷愁、過去の栄光が忘れられない老醜大統領、一時はその政治手腕賞賛されてもいたのに今はもう地に堕ちた。
・・ロシアがウクライナの占領地で市民を虐殺した疑いが浮上し、欧米各国が3日、「戦争犯罪」などとして非難した。・・