晴れたり曇ったり

毎日空を見て暮らしています。良い天気の日もあるし曇ったり荒れたりする日もあるし、日々繰り返し。

フィンランド首相来日 スェーデンと共にNATO加入へ

 フィンランドのマリン首相が日本を訪れ岸田首相と会談。滞在は3日間、あまりニュースに取り上げられず大きな話題となっていない。

 なんで来日したのか、ネットにそれを解説した記事は見当たらない。皇居を訪れ東大で講演したらしいけれど若い美人宰相で注目されそうなのにマスコミは静かだった。

 NHKの過去記事によれば、 

 ・・マリン首相としては、今回の訪問を通じて同じロシアの隣国である日本の岸田総理大臣らと、今後のロシアへの対応やウクライナへの支援について、意見を交わしたい考えです・・

 フィンランドはこれ迄中立を保ってきたけれど、今回のウクライナ侵略を目の当たりにして長い国境を接するロシアの脅威に、

 「ヨーロッパの安全保障の環境がすべて変わってしまった。国際法やルールを守らないロシアに対して、無防備ではいられない」

 マリン首相

 ・・『私たちは今,数か月前とは全く違ったロシアを目の当たりにしている。ロシアを隣にする中で私たちだけで平和な未来はない。

 ・・これはフィンランドで戦争を起こさないための行動だ。私たちと子どもたちのために過去に起こったような戦争があってはならない』・・

 とNATOへの加盟申請を表明。隣国ロシア、これは日本も同じ、知床半島の目の前に、歯舞、色丹、国後、択捉の4島、日本海を隔てナホトカはすぐ隣。

 この状況下、日本に接近する事でフィンランドにチョッカイ出すと北方4島手薄になるよっていうブラフでもあったりして。

 ウクライナフィンランド、日本と3面作戦ではロシア大変。ナホトカの太平洋艦隊を黒海バルト海へ動かしたら極東が空いちゃう。

 

 こうやって見ると9条平和国家日本も既に戦争前夜の警戒態勢に入ってるんですね。遠い国の戦争ではなく自分とこにも大いに関係するグローバル時代における戦争。

 自衛隊は曖昧な立ち位置のまま国家防衛の任に当たってる。ご丁寧に自分の手足縛った状態、これでロシアなり中国なり北朝鮮からの攻撃を受けたとしたらどうするんだ。

 ただの標的じゃないですか。ネガティブリストでしてはいけない事以外自発的行動が取れるようにしてあげないと闘いにならない。日本軍として憲法で規定しなければ国を守れない。

 戦わない、話し合いで紛争は解決するという美しい理想は今回のロシアの振る舞い見れば絵空事と判った。習近平独裁の中国もウイグルチベットにやっている事見れば同じと判る。

 

 今回のウクライナ侵攻が見せたのは、戦争は局地的な武力闘争だけではなく世界を巻き込んだ情報戦。核保有の優位さを示威し勝てると思ってたロシアは負けている。

 国内の情報は統制出来ても戦況は世界を駆け巡り、ロシアが正当化したプロパガンダ並べ立てたってリアルタイムでそれがウソとばれてる。

 ロシアの云い分に正当性がないもんだから西側は結束しちゃって多勢に無勢。プーチン大統領は世界情勢を見誤りましたね。お陰でロシアはジリ貧、国家の栄光も消滅する。

 「国際的にロシアは孤立している」「中国とインドは支援してくれない」

 ネット時代における戦争の形が変わっても他国からの侵攻、侵略はいつどんな形で起こるのかは判らない。それに対する備えがなければ奪われる。

 北欧2国は自国の安全保障に必須の要件として近隣諸国との連携、NATOへの加入を迅速に決めた。ロシアの横暴が中立だった姿勢を軍事同盟へと決心させた。

 皮肉な話しではあります。これは日本においても同じ。ロシア同様ゴロツキ国家中国の侵略は台湾侵攻に続いてあり得る。いや、尖閣、先島が先かも知れない。

 

 スイスも揺れている。