晴れたり曇ったり

毎日空を見て暮らしています。良い天気の日もあるし曇ったり荒れたりする日もあるし、日々繰り返し。

国防費増額 無条件に喜べない発言 左翼はよろこぶ

 左派系のブログやツイッターも見てますよ。そのうち3つほどは知的な文章で最終的にアベガーとなってしまう事を除けば日々の暮らしぶり共感する事少なからず。

 60代2人、70代1人。70代は心情的左派、宇・露戦争で平和憲法に疑義を持ち始めてる様子。60代のうち1人は今でもデモに出掛ける現役。

 その60代の人のブログ見てたら自衛隊海自総監が防衛予算GDP2%の事を記者に問われ「無条件に喜べるかといえばそういう気持ちになれない」と答えた事に喜んでる。

 そのニュース、毎日新聞の記事、  

 ・・伊藤総監 今、5兆円超の予算をいただいている防衛省として、それが倍になるということを、個人的な感想ですけれども、もろ手を挙げて無条件に喜べるかというと、私個人としては全くそういう気持ちにはなれません。

 ・・というのは、社会保障費にお金が必要であるという傾向に全く歯止めがかかっていないわけです。

 ・・どこの省庁も予算を欲しがっている中にあって、我々が新たに特別扱いを受けられるほどに日本の経済状態ってどうなんだろう、良くなっているのだろうかということを一国民としての感想ですが、思います。・・
 


 日本経済全体から見たら諸手を上げては喜べないと書いてるから共産党も反応してるし立憲の泉代表も

 ・・これはとても冷静な受け答え。制服組としては、派手な兵器購入より、真に必要な分野への防衛予算の積み上げが大事。と言ったまで。現場と実務を担う立場として当然の事・・とリツイート

 でもこの発言、部分ですね。加えて毎日新聞がまとめた概要。それでも全体を読んでみるに、

○ ミサイルや大砲の弾をたくさん仮に買ったとしても、それを撃つプラットフォームである船の手入れを怠ったら海の上に出て行けない。

○ 船、飛行機、潜水艦、これらを維持・整備していくということの重要性。

○ 通常艦艇も潜水艦も、実は塩の水につかっている。放っておくとさびちゃう。

○ 飛行機もヘリコプターも非常に低空を、海面すれすれを飛んでいる。基地に帰ると機体を洗っている。放っておくと、どんどん悪くなっていく。

○ そうやって塩水を落とすことによって、整備を少しでも楽にしようとしている。

○ ミサイルや大砲の弾をたくさん仮に買ったとしても、それを撃つプラットフォームである船の手入れを怠ったら海の上に出て行けない。

○ メンテナンスですとかロジスティクス、ここにももっと注目をしてほしい。その辺に対する国民、一般の理解をいただけたらなというふうに思っている。

 

 派手な部分に目が行くけれどそれを支える自衛隊員の地味な日々の活動があって機能する。まずそこから改善したいと云ってるんでしょ。

 つまり、日常メンテナンスは欠かせず手間と費用は掛かる。その基礎がしっかり出来た上で高額武器の運用が可能。

 ミサイルの前に運用部隊の整備が必要だと云ってるんでしょ。これってお金ないから工夫してやっとこ部隊を回してるって事じゃありませんか。

 高額で高性能な武器を運用するにはそれに対応出来る基地、人員の手当が必要。まずそこから始める事に国民の理解を頂きたいと云ってますね。

 

 少し前に小野寺元防衛相が、久里浜駐屯地がおんぼろ隊舎を使い続けている事を予算委で指摘してました。

 防衛予算はケチられてそのしわ寄せが防衛設備や装備に及んでる。トイレットペーパー自前という隊員の我慢によって運営されてる。

 まずそこから改善して下さいという事を海自総監は云ってるんじゃありませんかね。その上で防衛装備の近代化、高度化があるって。

 それが防衛省の、財務省から出向の会計課長によって使い道絞られてるって、暗に皮肉言ってるようにも思える。 

 この記事で山崎幸二統合幕僚長は「防衛施設は防衛力の基盤となる。必要な機能を議論する中で優先順位を考えて対応していく」と云ってる。

 海自総監と云ってる事は同じ。自衛隊としては長年日陰者扱いされて常に謙虚なもの言いが習い性になってる。

 ここで諸手を上げる反応してたらまた反日マスコミの餌食にされるから配慮して社会保障費の事に触れたりして気を使ってる。

 中国、ロシアに侵略されたら社会的弱者も何もかも陵辱されるんですけどね。そうならない為の防衛力。それが継子扱い。この国の国防は順位が低い。

 

 これは中日新聞も反応するだろうなと思ってたら今朝の紙面に囲みで、

 ・・「海自呉地方総監 増額喜べない」「日本の経済は良くなってない。その中で自衛隊の予算だけが増えていくのはどうか」・・

 都合の良いとこだけ切り取って海自現役の総監が予算に反対してるような記事にしてる。いつもの、左傾中日新聞