岸田総理の顔が変わりましたね。君子豹変す。どちら付かずで検討使などと揶揄されてたけれど、安倍元総理の非業の死を境に表情が厳しくなった。
それは昨日の岸田総理の記者会見を聞いて確信。ゆっくりとハッキリと語尾を明確にしこれからの施政方針を述べていました。
発声だけでなくその内容、安倍元総理の国葬を執り行なう事。これは行うべきと考えるけれど、左派野党、マスコミの反発は目に見えてる。それを含んだ上でこの秋に実施すると明言。
国葬推進派の突き上げには曖昧な態度で終始し結局自民党葬に納まるんではないかと思っていただけに驚き。ただこれは葬儀外交の思惑、計算もありうる。
続いて、
・・電力逼迫などに対応できるよう安定供給を確保するため、今年の冬に最大9基の原発稼働を進め、日本全体の電力消費量のおよそ1割に相当する分を確保することを経済産業大臣に指示をした。
・・さらに、電力ピーク時に余裕を持って安定供給をできる水準を目指し、火力発電の供給能力を追加的に10基を目指して確保する。
しかしNHKは原発再開について報道したくないようで、
○ 従来どおり安全性を大前提にしていくことで変わらない。
○ 地元の意見を聞きながら再稼働を進め、最大限の活用を図っていく。
○ 再稼働が円滑に進むよう、原子力規制委員会が審査効率化の取り組みを着実に実施していく
原発9基再稼働、火力10基稼働確保という数字を上げての報道をしていない。
それでもこれは見事な決断。エネルギー不足という現実を見ればそうするのは当然の事ながら、これも左派野党とマスコミの反対攻撃を考えると逃げるんではないかと思っていたので驚き。
これは一皮剥けたんではないかと、参院選での自民党の大幅躍進という背景もあったんでしょうし、安倍元総理のテロ行為による急逝が岸田総理の何かを弾けさせた。
思うに、諸外国からの安倍晋三に対する弔意の多さは、改めて世界政治の中で如何に重要な人物であったのかを、みんなが気付かされた。
自身ドイツサミットに出席して、G7首脳と会談し、その責務の重さを実感したんではないかと、安倍元総理の実績に思いが至った。
そしてエネルギー対策、原発の再稼働を明言。火力発電の安定的稼働を推進。これは萩生田経産相の存在があっての決定でしょう。任せられる担当相が居たから踏み込めた。
と勝手に想像。エラそうに云いきれる根拠はありません。が、テロに対する危機感、エネルギー逼迫への備え、今早急にやるべき事はもとより明確。
今朝の中日新聞、岸田総理の会見、扱いが小さい。政治面、志位共産党委員長のインタビュー記事のほうが大きい。
曲者コラムの編集日誌で、国葬、野党から異論もと、正面切って反対しにくいから野党を出汁にケチ。これから反対キャンペーンが始まるのかな。
ただこの先どうなるかはまだ判らない。
小坪しんやブログでは、自民党の党内史を引いて上っ面の判断をするなと冷めた見方で諫めてる。
国民民主党の玉木代表も、
やはり、9基稼働はもともと予定していたもので政治判断で新たに再稼働するものではありませんね。9月13日に特重施設の設置期限が到来して停止する玄海4が入っていないことを考えると、既定路線のままだと思います。厳しい状態の東電管内で新たに動く原発はないので、あとは火力頼みですか。資料→日経 https://t.co/X5Vcp6A6Vx pic.twitter.com/DDmeGNBLhr
— 玉木雄一郎(国民民主党代表) (@tamakiyuichiro) 2022年7月14日
冷静に見守って行く事にしましょう。