晴れたり曇ったり

毎日空を見て暮らしています。良い天気の日もあるし曇ったり荒れたりする日もあるし、日々繰り返し。

生まれ故郷だから帰るのです。働いて税を払い、街を再建したい

 ウクライナーロシア戦争を見て一番強く感じた事は、ウクライナ国民の祖国を思う心。我々の国なんだと、侵略を受け迫害されたら死を賭しても守るという強固な信念。それを背景にゼレンスキー大統領はロシアに対峙してる。

 実際多くのウクライナ国民が戦争で命を落としているんでしょう。「人の命は地球より重い」と云ってテロリスト集団を釈放したどっかの宰相が居ましたが、ゼレンスキーは祖国防衛のため国民の犠牲を直視しつつ引き下がらない。

 戦争終結、和平と引き換えにロシアに譲歩したらその後の祖国がどうなるのか、ウクライナ民族がどういう扱いを受けるのか判っているからなんでしょう。国民もそれを理解してるから犠牲を払ってもロシアと戦う。

 民族の衿持、とはいえ自国民が戦闘で、あるいはロシアによるミサイル攻撃で一般市民が命を落とす現状に直面しながら、決して停戦を口にしないのはよほど強靭な信念、神経がなければ出来ない。そしてウクライナ国民の祖国愛がそれを支えてる。

 

 昨日の中日新聞カルチャー面、時のおもりという連載コラムに鷲田清一という哲学者が寄稿。税の事が主題なんだけれど、文中ウクライナ女性のつぶやきを取り上げて、

 ウクライナからポーランドに避難した人の3割近くが帰国、脅威は依然としてある中、60歳になるその女性は、

 ・・生まれ故郷だから帰るのです。働いて税を払い、街を再建したい。誰にも迷惑をかけず自由に生きたい・・

 これを受けて我が国の税と財政への批判へと文章は続くのですが、このつぶやきを読んで、危険をも厭わず祖国への貢献をはっきりと語る姿勢に感じるところがあります。

 羨ましいとも感じて、我が国が例えば中国からの侵略を受けて、ミサイルを撃ち込まれ多くの犠牲者が出た時に頑として抵抗し戦う人達はどれほど居るのか。

 その前に、政府はさっさと白旗上げて戦う事さえしないのではないか。かつて尖閣において中国漁船が海保の巡視船にぶつかってきた時当時の民主党政権は沖縄地検の判断にして船長を返してしまった。

 強く出れば日本は何も云えないで引き下がる。中国はこの事を確信したんでしょう。イザコザを恐れ何されても「遺憾砲」を放つだけだから完全に舐められ以降やりたい放題。

 それでもイザとなったら日本人は一丸となって戦う、そう思いたい向きもある様ですがいやもう、みんなフニャフニャでサッサと白旗上げるんじゃないかと、申し訳ないが思ってる。

 戦わない国は侵略されやがて滅ぶ。反日教育が行き届いてる中国だから日本人は憎悪の対象。ついでに朝鮮半島も勝ち馬に乗って、差別され苦しめられたというストーリーに沿って暴行、凌辱、略奪が繰り返されますね。

 そうなっていないのは米軍が駐在してるから。さらに安倍総理の目指した自由で開かれたインド・太平洋、QUAD、オーストラリアや台湾との連携。孤立していないからゴロツキ中国も手を出せない。

 でもその近隣関係も日本自体がいざとなれば命を賭して闘う意思を見せなけば成り立たない。意志だけではなく十分な武力も必要。ウクライナだってアメリカ、西側諸国からの資金と武器の援助があって戦えてる。

 そんな現実を見ながら、財務省ときたら、2%つぶしに躍起の様子。国の存亡より財政の黒字化の方が大切らしい。平和が長く続き過ぎてみんなボケちゃったね。


 
 台風8号、当地には掠めただけで大きな被害はなかったけれど、今回の台風、風害よりも刺激された前線による大雨による浸水や崖の崩落がニュースで報じられてる。

 泥に家の中まで入り込まれ後片付けに追われる姿お気の毒。まだまだ自然災害に対する備え十分とはいえず建設国債発行し関連工事進めるべき。そうする事は地方に仕事が増えお金が回って景気も上向く。税収も上がる。

 国防の備えも同じでしょ。国防予算2%といった時、高価なミサイルばかりとかケチつける人もいたけれど、その前に自衛隊の装備、具体的に云えば銃弾さえも十分に備蓄されていない。

 数回撃って弾が尽きたでは戦いにならない。お金を掛けるべき処は多方面にあって、高額武器を揃えたってそれを継続して運用できる体制つくりの方が重要でしょう。

 EEZ内にミサイルを撃ち込まれ、習近平は狙って撃ち込んだと云ってる。もうこれ戦時体制。これから5年を目途にだなんてボケてないでさっさと必要なところから手当てをしないとイカンでしょ。

 
 ところで台風被害、大雨による土砂崩れ、太陽光パネルに被害はなかったのか。木を切り払い山の斜面に設置すれば保水力はなくなって崩れ落ちる。ニュースでは見ませんね。