週2回、月、火と山登り。車で15分から20分ほどの駐車場まで出かけ標高300メートル位の山の頂きを目指します。駐車場辺り100から150メートルあるから垂直移動で200メートルほど。
東西に10キロほどの山並みが続き、といっても1本連続してるんではなく上から見れば手のひらを広げ交差させた形。東端木曽川の流れで断たれる迄上り下りして登山道を辿れます。
雨が降れば次の日に延ばしたり、時には登らない週もあったり、それでも年にすれば100回は登って丸5年、500回ほどこの低山を徘徊。山の様子、木々の様子、野鳥の居場所なんかも少しは判って来たかな。
空の様子を見て出掛けるのでこれまで雨に降られた事は一度もなかったのですが先週9日の火曜日には強い雨に見舞われました。折り畳みの傘をリュックに用意してたから悲惨なずぶ濡れは避けられたけれど足許、ズボンはびしょ濡れ。
中腹辺りだったから一度は帰りかけたけれど西の方青空が見え続行、そのうち止んで頂上まで。さすがにこの日は登ってる人は少なかった。
雨もそうだけれど真夏に大汗かいて登い人は居ない、と云いたいけれど意外と居るんですね。土日の人の多い時は登らないから判らないけれど、週初めの月、火はお年寄りが目立つ。
今日は曇り空、天気予報では雨の確率少な目というので出掛けてきました。9時5分に登り始め、10時ちょうど位に展望台のある山頂。そこに4人の先客、男性二人、女性二人。
一休みとリュックを下ろしていると男性一人から声が掛かり「昨日別の山頂に居たね」あちこちの登り口からあちこちの頂へ、昨日、今日と同じ行程をたどったようです。
少し話をするうち歳を聞かれ74だと答えると自分は昭和10年生まれといいます。という事は、「87歳」驚きましたね、もう一人の男性に尋ねるとこちらは昭和19年、78歳。
女性二人は同行で歳は聞かなかったけれど私と同年代。この頃足の筋力おちて来たと感じて歳相応に無理せずにと思ってたけれど、いやアンタまだ若造だよ、老け込むのまだ早いよって云われてる気がしました。
いつも1時間登って一時間で降りるという山登りですからお先に失礼して下山。途中、その87歳の男性、我々を追い越すなんてもんじゃない、駆け下って姿見えなくなりました。
驚いたなぁ、しばし呆気にとられながらその先さらに進んで登って来る男性一人、立ち止まり、暑いですねと声掛けあって、つい山頂で会った87歳の事を話したわけです。
その男性も白髪頭の老年、歳を聞けば「83歳」今度もまたビックリ。なんでも2,3年前に不整脈が出て手術をし、じっとしてるより歩いて方が具合が良さそうなので医者に相談、歩く事を勧められた上で山歩き。
手術後しばらくは薬を飲んで様子見だったけれど、歩き出して今は薬は飲んでいないとの事。私も実は6年前に同じ心房細動、話聞いたら同じ病院で同じ手術してました。
いろんな人が山登りをしてますね。先々週くらいにはやはり80に近いと思えるご夫婦がゆっくり登ってました。ゆっくりと自分のペースで、そこが肝心。
登山道の中には、頂上にある電波塔のメンテナンス用の舗装路もあって、この道は年寄りにはありがたい。特に下り、滑ったり転倒したりするから大きな段差がない分自分の歩幅で上り下り出来ます。
5年前の7月11日、日の照る暑い日、それまでやった事のなかった山登りを始めて、低い山だと舐めて掛かったら頂上にたどり着けず2/3位のところで精いっぱい。
さすがに悔しかったので翌週再挑戦、何とか頂上までたどり着きました。1年、2年はきつくて苦行の態、周り見る余裕もなかったけれど3年目くらいからはカメラ持って野鳥探すくらいの余裕ができて来ました。
今でも登りは矢張りキツいけれど、大汗かいて頂上に至り、よく冷えた氷水なぞ飲んで涼しい風に吹かれたりするとそのキツさは消えて爽快な気分になれます。
無理せず体調、体力に合った登り方をすれば、道具はいらないし相手もいらないし手軽でお金の掛からない健康法。四季の移ろいも楽しめますしね。
最近野鳥の写真上手く撮れず。中腹の日向にトンボ、これは麦わらトンボですか。
羽の部分拡大、自然の造形の精緻。