昨日夕、岸田総理が補正予算等について記者会見、当初マスコミ記事で２５兆円と報じられた総額は２９兆円になった。
この経緯、金額を押さえたい財務省が裏で画策してたことが明らかになって、怒った自民党政調が巻き戻したという事。
こういう事だと、これは三橋貴明ブログでの記述。
・・実は、今回の経済対策は、昨日お昼頃に「２５．１兆円」という数字が一斉に報じられたのですが、これが「財務省のリーク」だったのです。自民党の政調を無視し、勝手に財務官僚が共同通信などに報道させたのでございます。
・・つまりは、２５兆円という数字を財務官僚は既成事実化しようとしたわけですね。
・・ これに対し、萩生田政調会長を始め、自民党の政調や積極財政議連の国会議員たちが大激怒。財務官僚を怒鳴りつけるという状況になりました。
産経新聞も
毎日新聞でも
この件中日新聞は、今朝２９日の２面で「規模優先 2日で８兆円増」という見出しで大きく扱ってる。この政調会長との経緯についても怒声を上げたと触れている。
・・２５兆円案を「萩生田氏も承知している」と財務省から説明を受けた岸田首相はすぐ萩生田氏に電話。
・・萩生田氏は「いま議論の真っ最中です」と否定し財務省の出席者に「もってのほかだ」と怒声を挙げた。
・・夕刻釈明に訪れた財務省側に再調整を求めた。
・・午後９時過ぎ公邸で再び鈴木氏や財務省幹部と向き合い４兆円程度積み増すとの報告を受けると朝までにまとめるよう指示・・
で、官邸筋は２日で８兆円上乗せしたと勝ち誇った、と書いてます。まぁ、ここでは財務省の姑息さには触れていない。
支持率低迷の政権にとって挽回の足掛かりにしようと‥なりふり構わず成果をアピールしてるねという味付けの記事。
財務省に気を使ってるんでしょう、記事の終わり、
・・ウクライナ危機対応を名目に新たな予備費の枠をひねり出した財務省の幹部は、「何のための経済対策なのか判らないと嘆いた」
いやいや、人が良くておとなしい鈴木財務相を使って政治の領域に小細工してる財務省の悪だくみこそが指弾されるべき記事ネタでしょう。
この件大騒ぎになったとして、責任取らされるのは鈴木財務大臣。財務省官僚は陰に隠れてお咎めなし。
財務省が政治をコントロールしてる。官僚が政治家を動かしてる。政治家が不勉強でレベルが低いとそうなっちゃう。
