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ノーベル平和賞 被団協に授与 核廃絶と抑止力

 ノーベル平和賞、日本の被ばく被害者団体「被団協」に授与。ネットでざっと見るに新聞各紙1面はこの記事。昨日の中日新聞一面も当然この記事。

 

 日本の平和賞受賞は丁度今から50年前の1974年に佐藤栄作が受賞してる。授賞理由はwikiによると非核3原則の提唱。沖縄返還もあげてたような記憶もある。

 2017年に核兵器廃絶国際キャンペーン「ICAN」が受賞。この時喜んでた人達、ピースボート共同代表がICANの運営委員だった。

 
 平和賞って受賞者の顔ぶれ見ると微妙なところがある。棺を覆いて評価定まったわけでもない現役の政治家あたりが貰うと、ややこしい事にもなる。

 平和に貢献したからと受賞したのに戦火再びって例少なからずあるし、最近の例でいえばオバマ大統領。核軍縮とぶち上げたけど当のアメリカは核の放棄はしない。

 

 進行中の紛争を鎮める目的があったとしても結果が伴わなければ疑問符がついて平和賞の価値を下げかねない。キッシンジャーとかアラファトとかアウン・サン・スー・チーとか。

 ゴア副大統領も貰ってるね。金大中もそうだ、金で買ったって云われてる。毎年受賞者を探さないといかんから無理筋も出る。

 

 今回の受賞が決まったら前川喜平が喜んでる。その「X」見たら福島ミズホとか吉永小百合とか東ちずるとか田村智子とかのXをリポストしてる。

 (右傾化を深く憂慮する一市民)のXだからまぁ、そうなるわね。9条界隈が元気づけられて声が大きくなるんだろう。

 

 だけど核廃絶への実績はまるでないね。揶揄してるんじゃなくて、平和を願う事に右も左もないし希求すべきだけれど観念平和じゃなくて具体的平和の方策が肝心。

 

 

 いま目の前にある戦争、ウクライナを見れば、ロシアが侵攻の野望を抱いたのは戦力の違いがあったから。拮抗してたらロシアは手を出したかどうか。

 ウクライナの戦力取るに足らない、電撃侵攻すれば芸人上がりのゼレンスキー大統領は亡命してすぐ占領できると踏んだんでしょう。

 

 ところがゼレンスキーは男だった。逃げず闘い西欧を味方につけんと見事に政治をしてる。尻尾巻いてたらウクライナはロシア領になってた。

 そして次は且つての旧ロシア衛星国が侵攻されてたんだろう。9条が平和の特効薬だと云うんなら世界各国が争って導入する。現実はどこも採用しない。

 

 中国の野望に対する抑止力は9条じゃない。一番効くのは核を持つ事。そうすれば中国は無茶な侵攻は出来なくなる。これが平和。

 核なくなれば良いんだけど、北朝鮮は目の色変えて核ミサイルの開発してるしイランも必死になってる。韓国だって欲しくてたまらない。

 核廃絶理念は進めたら良い。一方で核の脅しに屈しない軍備を整える事は平和な国家である為の基本。強くないと世界の中では潰される。

 

  
 そして今日の朝刊、受賞を歓迎する一方ネットでこの背景について様々な意見がある中被団協の運動こそが核廃絶への道だとする記事。

 あいち被爆者支援ネットの金本弘会長(79)生後9カ月で被爆、2014年に15歳上の姉から悲惨な体験を聞いたことが活動の切っ掛けだという。

 

 核廃絶戦争放棄の要求が崩れる中での受賞だと喜び被ばく証言を広げていくと中日新聞。岐阜の被団協事務局長木戸季市氏(84)は高齢化進むなか日本国民の運動にしなければと訴える。

 同じ記事中、被団協代表委員を務める田中照巳さん(92)は今年もピースボートに乗って被爆体験を語ったとある。確かに高齢化が進んでいる。

 それは仕方がない。でもこうしてその活動が顕彰され世界の記憶として残る。核兵器の廃絶が叶うか、平和が保たれるか、核抑止は後世の課題。

 

 

 

 

 

  航空祭が近づいて来てF15やF2が訓練飛行している。

 これは10月11日撮ったもの。

 今日も秋晴れのいい天気。