中日新聞の年初恒例、論説委員の紹介、今年も紙面2ページ使ってそれぞれ抱負なり意見述べてたけれど顔ぶれほぼ変わらず。という事は今年も同じ論調の紙面が続く。
その論説委員が書いた元旦の社説「あわてない、あわてない」
・・民主主義の意思決定は複雑で時間がかかる。
・・「決められない政治」だと見限ってさっさと「決めてしまう政治」を求めるのは民主主義とは云えない。
・・効率が良いのは独裁だがせっかちを求めず「あわてないあわてない」
うん、変わってないね。要するに自民与党多数はいやだ、野党応援して決められない「すったもんだ」政治をするのが民主主義だと云ってる。
今朝の社説、「ゆがんだ正義と向き合う」大上段に構え年の初めに垂れたご高説5日目はトランプ大統領への罵り。
散々ぱらトランプ叩きをしてきた手前、社説に書いてるようにザッカーバーグや孫正義のようにトランプになびくわけにはいかんと強がってる。
・・これ迄の正義を基調とした国際秩序が根底から覆るかも知れない。それでも日本をはじめとした国際社会はトランプの歪んだ正義と向き合わなければならない・・
すごい社説だね。それでも国際社会はトランプ大統領を中心に回り始める。どう回るか判りもしないうちから歪んだ正義と断定しちゃって、中日新聞の方が歪んでないか。
まぁ、中日新聞は今年も従前と同じ論説で行きますという事だね。それは結構なんだけど新聞の発行部数がドンドン減少している。
(2024年9月)
読売 578万部 43万部減
朝日 334万部 22万部減
毎日 142万部 20万部減
日経 136万部 6万部減
産経 83万部 7万部減
中日 219万部 10万部減 (うち 東京 35万部)
減ってるのはネットに喰われてるからだと思うけれどもう一つテレビとも併せその報道に問題がある事が可視化されたことも大きいと思える。
つまり信用されなくなってる。自業自得だな。この事はネットの普及とともにジワジワ認識されて来た事だけどその決定的とも思える事件が昨年起きた。
兵庫県知事選。この一連の騒動の発端、マスコミは実に不公平な報道を繰り返して選挙戦に突入した。それがネットによって事前の予想が覆された。
こうなった経緯をマスコミは謙虚に検証して対応しないとこの凋落は止まらないわね。代わりに伸びているのがネットでの動画やブログ。
兵庫県議会は百条委員会で斎藤知事や片岡副知事を証人喚問に呼び出して、公開ネット中継でこの二人を叩き潰す積りに見えたけれど、逆に委員会のお粗末が晒されてしまった。
このつるし上げ裁判とも思える動画は反斎藤派の県議員たちの思惑とは裏腹に自分たちの疑惑を突っ込まれる証拠映像となってしまってる。
マスコミはこれを取り上げない。代わりにネットジャーナリストたちがこれを取り上げ動画は拡散され県知事選の裏側を知る事になる。
百条委員会が公開した議事録画は事実を知る貴重な記録だが長い。それを重要部分だけをまとめて解説している動画があって判りやすい。
須田慎一郎氏とサキシルの新田哲史氏が検証し解説した動画。これも長いけど視点がハッキリしてるからだらけず見応えがあった。
マスコミがジャーナリストである事を放棄する中ネットジャーナリストが台頭してきている。まずこれが一つの事件。
加えて地方行政の裏側、闇といっても良いけれどこれが見えちゃった。そしてこの事は兵庫県だけではなく他の地方行政にも起きているであろう事は想像できる。
美濃加茂市長の贈収賄裁判も同じような構造なんだろうな。この場合は警察、検察、裁判所、地方マスコミの欺瞞も透けて見える。
既得権益を守ろうとする勢力と長年の澱みに気付いてを掃除しようとする側との闘い。この壁は厚かったけれどネットがそれを動かし始めてる。
雨の朝。今日一日雨の様子。