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林外相 G20欠席 国会質疑優先 その答弁は53秒

 G20に日本の外相が出席しないというんで問題になってる。林外相は国会予算委員会への主席を求められてG20への出席を見送った。

 その国会での林外相の答弁は一回きりで時間にして53秒。テーマは在外邦人の孤独、孤立対策。議長国の外相が副大臣に任せて欠席する程の議題にあらず。

 これは恥ずかしい。開催国インドは勿論、各国日本のこの対応には呆れてるでしょう。インド・モディ首相も苦虫噛んでるに違いない。

 モディ首相と安倍総理の親密な関係はよく知られる通り。安倍総理の築いてきた日印関係を一気に冷やしかねない短慮としか思えない。

 どうしてこうなったのか、そう決めたのは自民党執行部なんだろうけれどそうさせたのは国会の慣例だか規則だか。それとそれを強いる野党立憲。

 野党立憲は国会審議を、中身のある審議とする気は全く見えず、彼らは与党の予算案なり立法提案なりをゴネて否定するのが使命と思ってる。

 国会が停滞しいかに与党自民が駄目であるかのような印象操作をマスコミと共謀して国民に植え付けるのが使命と心得てる節がある。

 実際そう思ってるんでしょう。野党立憲の目的は2009年の夢再びで政権を獲得する事。それ以外の政治使命など持ち合せてるとは見えない。

 政権奪還が目的だからそれを達成してしまったらその先の国家運営の展望なんて無かったんだ。それがあの悪夢のような3年半という日本の停滞に至ってしまった理由。

 

 国際社会における日本の立場、意見を表明するのが外務大臣。いわば日本の国際社会における顔、米国ブリンケン、中国王毅、ロシアラブロフ、錚々たる顏ぶれ。

 日本の林外相、ピアノ弾けて英語話せて、でも中国には甘いらしい、韓国にも、韓国外相との会談でも歯切れは悪い。

 外交は外相一人でやるんじゃなくて外務省が下絵を描いて動くものだから外相一人の所為には出来ないけれど外相の押し出しは重要。

 王毅やラブロフ相手にピアノでイマジン弾いても乗って来ないだろうし、ブリンケンだって何やってるんだコイツって思うでしょう。

 その伝で行けば以前に中国王毅外相に「中国は大国としての振る舞いをしてもらいたい」とじかに云い放った河野太郎は仕事師ではあった。

 まぁ、でもその後、防衛大臣時も含め河野太郎の政治家としてのヤバさが露見、この人は宰相にしてはいけないと思うようになったけれど、発信力はある。

 その他の外務大臣はどうだったかと思い返してみたら歴代外相の顔が思い浮かばない。大昔に藤山愛一郎という誠実な政治家がいたと思い浮かんだくらい。

 そこでwikiで調べてみるに、一つ前は茂木敏充、その前に河野太郎、以下岸田文雄、安倍政権下で長くやってて通算1687日。
 
 その前は民主党政権玄葉光一郎松本剛明(現自民、総務相)、枝野幸男前原誠司岡田克也。岡田外相時、結構怖い外交発言してた。

 昔ソ連にはグロムイコ外相という頑固閣僚がいてミスターニエット(No)と呼ばれてた。ソ連国益の為には妥協をしない。

 今のラブロフ外相も長く勤めてるけれど、ロシアに対する世界の見方は厳しいものがあるけれど、へこたれずロシアの我を押し通してる。

 外交とはそういうものでしょう。国連のロシア代表なんて四面楚歌の中あくまでもロシアの主張を貫く。内心忸怩たる思いだろうと思うけれどその役目を果たしてる。

 そうしなきゃプーチンに何されるか判らないからそうせざるを得ないとしてもロシアという国家の為に働いてる様子はヒシと伝わるしそれなりに立派だと思う。

 それからすると我が国の外相は、今一つ存在感がない。平時にはそれで良かったけれど他の政治家も含めどこかが破裂しそうなこの時世に大丈夫かと心配になって来る。

 

 林外相はインドに出向くべきだった。クワッドには出る様だけれど世界相手に一つ失点。安倍総理の築いてきた外交実績の足場を弱めた。

 こうしてみると安倍晋三を失った事はつくづく残念な事。大きな芯が無くなってなんかふにゃふにゃ、行方が見えず心許ない。