晴れたり曇ったり

毎日空を見て暮らしています。良い天気の日もあるし曇ったり荒れたりする日もあるし、日々繰り返し。

クリスマス ソング na Relo Wham John Lennon   

 子供の頃、クリスマスの日は楽しかった。クリスチャンでもないのに何が楽しみだったかといえば、父親が買って帰るクリスマスケーキ。

 昭和30年代、まだみんな貧しくて、子供は特に甘いものに飢えてた。初めて食べたケーキの美味しさ甘さ、こんなオイシイものがあるのかと思った。

 クリスマスはだから大多数の日本人にとっては宗教は関係なく楽しい時を過ごせる借りてきたお祭り日。大人も羽目外したり飲み潰れたりの口実日。

 サザエさんの漫画なんかで波平さんが酔っ払って帰って来る。頭に三角帽子なんか被って手にお土産ぶら下げて、ケーキかなんか。

 子供はサンタのプレゼントが楽しみ。日本中でクリスマスを、祝うと云うより楽しいお祭り日として定着したのは何時頃からなんだろうね。

 クリスマスケーキの原型を作ったのは不二家だそうで、戦後のベビーブームで子供が溢れていたことも流行に拍車をかけたとか。

 クリスマスにはクリスマスソングがつきもので、ジングルベルやホワイトクリスマスから始まってこれまで幾つの唄があるのか。

 

 今年一番流れてたのはWhamの「Last Christmas」だってどこかに書いてあった。これは失恋の歌なんだけど軽快なリズムに乗って次の恋に向かう明るさが漂ってる。

 「Na Relo」が歌ってるのを拝聴。このグループは去年もクリスマスソングメドレーを歌ってる。 

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  ジョン・レノンの唄う「ハッピー・クリスマス」(War is over) も定番ソングでネットのあちこちで流れてた。

 ・・ So this is christmas What have you done・・

 この歌が出来たのは1971年、ビートルズが解散してジョンは小野洋子と一緒に歌ったりパフォーマンスをやったりしてた頃。

 「イマジン」がリリースされたのも1971年、だからこの歌はこの時代の空気が色濃く出ている。

 イマジンもこのハッピークリスマスも今になって色々云う人もいるけれど、曰く甘いだの絵空事だのという批判。

 そう思う人はそう思えばいいんだけど、別にジョンレノンは思想家や政治家じゃないんだよね。その時思った事を詩にしてそれを心に浮かんだメロディにのせ唄ってるだけなんだろう。

 そのメロディが、ジョンの歌声が素晴らしかったからみんなが聞き惚れて口ずさむ様になった。その詩だって難しい事を云ってる訳じゃない。

 シンプルに戦争が終われば良いな、そう思えば終わるんだけどと云ってるだけ。イマジンもそうであったらいいなと囁いてるだけ。

 

 そんな詞が浮かんできたのも当時の世相がそう云う時代だったから。フォークにも反戦歌が生まれたしヒッピーのフラワームーブメントなんてのもあった。

 1971年はベトナム戦争が激しかった頃。終わったのは1975年の事。反戦厭戦、そんな時代風潮の中から生まれてきた歌だった。

 残念ながら戦争の実相はそんな甘い言葉で終わらせられるほどやわではない事はやがて思い知らされる。米ソ冷戦は1989年に終わったけれど以後も各地で諍いは続く。

 今あるウクライナやガザの現実を見れば理想を説いたところで無力感に襲われる。実際話し合いを仲介する国連の動きを見ても無力だ。

 一方的に武力でもって口火を切った侵略者を押し下げるにはそれに対抗できる武力がなければ相手は引き下がらない。

 話し合いは武力でのせめぎ合いの後に一応の決着がついてからでないとやって来ない。ウクライナは今手を引いたらロシアに蹂躙され悲惨の状況に陥ってしまう。

 それが判っているから自国民が多く戦死しても戦闘を止めない。これは国どうしの威厳と国益の、国民の意志の戦いだから引き下がれない。

 ロシアが欲張ってチョッカイ出さなけれえばこんな事にはならなかったんだけどプーチンの野望が地獄の窯の蓋を開けちゃった。

 

 ジョン・レノンは・・そう望めば戦争は終わるよ・・と唄ってるけれど現実の戦争はそう簡単にはいかない。これは終わったらいいなと希求する祈りの言葉。

 そう、ウクライナもガザも戦争が終わったらいい。現実を直視して出来る事はして、早く戦争が終わるのを祈るしかない。

 祈る事、理想を追う事と現実の泥臭い対応をする事とは相反する事じゃない。現実の停戦は祈りのその先にあるんだろう。

 

 プーチンのロシアも苦しいんだな。都合のいい停戦条件出してる。これではウクライナは応じられまい。 

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 昨日、午前9時37分、山中、240m地点で気温1.8℃。

 頂上に至ると日が差して気温は上がってきた。