日曜日の中日朝刊、平日の紙面と較べいろいろ読みどころがあって、常に左派しか出て来ない政治面の寄稿とか読者欄に変えて社内論説委員が書く社説・言論など。
論説委員は毎年年初に顔写真入りで顔ぶれを紹介、10年来ずっと見てるからここでも社内政治があるんだろうなとその見開き2ページは取っておいて眺めてる。
社説は合議制で誰かが代表で書くらしいから無署名だけどその下の囲み記事は顔写真入りの署名記事。ここんところリベラル色の強い記事ばかりだった。
リベラルってのは自称で、僭称だと思ってるけど実際はポリコレ色の強い左傾記事。平和とか人権とか環境とか多様性とかで飾った記事ばかり。
今週の日曜日は加藤直人論説委員の書いた記事だった。中国駐在を長く勤め記者時代の中国記事は時々読んで中国への批判もあって公平な記事を書く人だと見てた。
今週の記事は「一強に危機の前兆か」「習氏と軍に暗闘の見方」習近平は独裁的な一強体制を築いたかに見えたが軍の掌握を巡って波立ってると書いてる。
その背景、昨年以降ロケット軍の大規模な汚職調査を進め李、魏両国防相の党籍はく奪を決めた。国防相経験者が二人同時に処分されたのは極めて異例だと云う。
その一方で軍の制服組トップである張氏の存在感が増していると、張氏は失脚した李氏を国防相に推薦したとされ習近平主席の仮借ない軍粛清に不満を募らせて軍の掌握に動いたという見方があるという。
こうした動きを見て加藤論説委員は「一強」が危機に見舞われる前兆なのかも知れないと書いてる。あまりにも独裁が過ぎると恐怖政治であっても内部からの反発は起きて溜まっていく。
青山繁晴が土曜日に同じテーマの動画をアップしてた。
今回のキーワードは「3連発」何かといえば現国防相を含め3連発で汚職を理由に失脚させようとしているんではないかと、
それだけではなくロケット軍の幹部も次々汚職を理由に失脚している。その理由は一つしかなくて「台湾侵攻」それを中国軍幹部が受け入れないからだと。
・・3連発で汚職理由に失脚させようとしてるんじゃないか。前の2人はすでに失脚した。
・・習近平国家主席はいわば公然と武力統一をするとは云ってなくても武力による統一の可能性は捨てないという表現で事実上武力統一をやるぞって事を云ってる。
・・対して軍部、事実としてあるのが実践経験がない事。陸軍だけ対ベトナム戦で実践経験がある。負けたけど。
・・現状では武力侵攻は無理だと自分たちの生存をかけて抵抗してるらしい。
・・習主席の権力は武力組織とその広い民衆の支持なんだから両方とも失ってる状態。
三浦麻未公設第一秘書からの質問、トランプさんはどう動く・・
・・トランプさんは実際に就任した後これが行われたら動けと指示を出すんでしょう。
・・台湾包囲作戦は戦争になってないけど、つまり台湾軍が動いたら戦争になるけど、その状態でトランプさん動くか、僕は動くと思うね。
この動画は12月11日水曜日に撮ったもの。加藤論説委員の記事はこの囲みへの書下ろしか既に記事にしたものかは判らないけれど最近の情報。
この記事内でも「中国で軍は共産党の力の源泉」として軍事委ナンバー2の張氏の台頭は習主席一強の危機かも知れないと書いてる。
どちらも軍部の動きに焦点。戦争をする現場の軍は実際を判ってる。毛沢東に並びたい習近平は野望の実現しか見えてない。
ロシアのプーチンはどうか。ロシアだって前線の軍隊はバタバタ兵士が斃れて行く様子見れば厭戦気分になってるだろう。その上ロシア経済は窮状に陥ってる。
北朝鮮の金正雲だって外部からの情報遮断をはかって独裁恐怖政治を行ってるけど、ロシアに出掛けた兵士がネット情報を見て世界を知れば足元が揺らぐ。
独裁は強力だけど「独り」だからそれを斃せば終わってしまう。そこが民主政治と違う。安倍総理が斃れてもトランプさんを斃しても別の人がいて政権は継続される。
鎖国の金王朝は三代目だけど世界への窓がある習王朝は続くまい。72歳のプーチン王朝も精々あと数年。野望は一代の儚い夢、割に合わない。
昨日山上、御岳山は雲の中。いつも登ってる山並み、錦とまではいかないけれど樹々落ち着いた色調で冬前の装い。
山道、落ち葉の絨毯。