晴れたり曇ったり

毎日空を見て暮らしています。良い天気の日もあるし曇ったり荒れたりする日もあるし、日々繰り返し。

粗雑な手製銃と愚かな私憤で日本の宝を失う 

 それにしても、あんな粗雑な手製銃で、飛び出した弾は何なのか判らないけれど、2回発射し一発は逸れ、もう一発が安倍総理に命中。しかも即死状態に陥るほどに的中するとは。

 映像を見ると犯人は狙いを定めて撃ったわけじゃなく、銃を胸の前に構えて発射してる。普通そんな撃ち方で当たらないでしょう。でも当たってしまった。

 さらに驚く事は、他に負傷者は居ない。安倍総理1人だけが深刻な致命弾を受け倒れてしまった。万が一にもあり得ないと思える確率で安倍総理の命を奪ってしまった。

 この事にがく然としてる。適当に切った木の角材にハンドルを付けその上に粘着テープで2本の金属筒を雁字搦めに固定し、どうやら点火は電気式になってるらしい。

 原始的な火縄銃のような仕組みと云ってたし薬莢も手に入れたとも云ってたから、火薬を詰めその先に何かの弾を置きただの鉄パイプから発射させるとしたら、そんな弾どこに飛ぶのか判ったもんじゃなかろう。

 金属パイプはパッと見た所外径30㍉くらいが2本。中の径が判らないけれど普通の人が手に入れられるパイプとすれば肉厚1.6か2.0㍉くらいなもの。

 そんなパイプの銃身じゃ下手すりゃ割れる。それにパイプ端はしっかり閉じなきゃ点火したら自分側に爆風が吹っ飛んでくる。旋盤加工して貰えば肉厚で底の有るパイプになる。

 ただ長さが40センチと云うからそれだけの長さをドリルで真っ直ぐに刳るのは難しい。銃身パイプはメッキ様に光ってたし矢張り市販パイプなんだろうか。

 だとしたら粗雑な銃と云うしかない。そんな何処へ弾が飛んでいくのか判らないような鉄砲で、安倍総理にだけ弾は当たり、かするんじゃなくて動脈にヒットし倒れ、直後顔面が白くなるほどの出血を引き起こしてしまった。

 

 倒れてすぐに回りの誰かが「何してるんだ、日本の宝だぞ」って叫んでたそうだけれど、まことに、日本の宝を、雑な銃とチンケな個人の恨みつらみで失ってしまった。

 「アベガー」たちは内心ほくそ笑んでるかも知れないけれど、大多数の日本人はこの大きな損失を、掛け替えのない喪失をこれから思い知らされるんでしょう。

 全世界が、中国、ロシアでさえ、弔意を示している。ブリンケン国務長官が急遽帰路日本に立ち寄り、トランプ前大統領は葬儀に参列したいと申し出ている。

 返すがえすも宗教絡みの見当違い野郎の凶行に日本の宝を失った事、お粗末な手製銃で命を奪われてしまった事にやり場のない無念と憤怒が湧上がってくる。

 
 7月10日、投票日、凶弾に倒れてから二日たち、安倍総理の他界という事実は覆せない事を受け止めるしかない。あとは残された政治家たちがその理念を受け継いでいくだけ。その光は見えてる。

 平和で豊かな日本に見えて回りは邪悪と陰謀が渦巻いてる。油断するな、危機に対処しろという警告を、身を以て残した。回りの誰をも巻き添えにせず一身で受けて身まかられた。

 天命だったのかも知れません。天命だったのでしょう。合掌。

 
 夕方のNHKニュース、