これは明快な答えで、それ故に国防という国家にとって最も大事な案件に対し財務省がとる対応には怒りが湧いて来る。
高橋洋一の部屋、ゲストは元空将の織田邦男氏、高橋洋一の答えに織田氏、現役の時に考えた事なかったなと感嘆。
つまりこれは防衛省の会計課長は常に財務省からの出向で防衛予算を牛耳ってる。防衛問題専門家ではあっても制服組は会計には素人。
財務大臣を務めた塩爺こと塩川正十郎がかつていみじくものたまった、
「母屋でおかゆをすすっているときに、離れですき焼きを食べている」(一般会計が赤字だと厳しい査定を要求するのに裏では特別会計で浪費しているという皮肉)
十分余裕はあるのに表の会計は渋るという財務官僚の習い性。防衛省はこの人事構造で必要な経費も削られ現場での厳しいやりくりを強いられて来てた。
会談中、
防衛予算は43兆円に増額されたんだけれど今円安になって目減り、それで43兆円ありきで良いのかと云ったら鈴木財務大臣が即、金額は変えないと云って来た。
それはおかしいだろうという織田元空将に対する高橋洋一の答え、
・・うん私それについて簡単な答え出しててね
・・43兆のうちで海外購入(主に米国)の比率ってありますよね。半分ぐらいとしても20兆円でしょ
・・20兆円ぐらいだと日本って外為特会で外貨債持ってんですよ
・・108円で買ったドル債が150兆円くらいある。
・・それが今(156円)膨らんでるんですよだからその外為特会のお金で払えばお終い。
これ聞いて織田元空将感心し成る程ねぇ「防衛大臣に云ってやって下さい」
財務省の内部を知り尽くした高橋洋一の話は面白い。同時に数理経済評論家は常に具体的な数字を出して来るから説得力がある。
しかし財務省は必要なものであっても出るを削ってさらに増税する事ばかり考えてる。国の事を考えずに省益ばかり追ってると云われても仕方がない。
もしそれがその通りならこれはもうNHKと同じで国益に沿わない組織は潰して建て直すしかなかろう。
先般の海自のヘリコプター事故も十分な予算措置が取れず不足した機材での演習が原因だったかもしれないと話してる。
金はあるのに国防という国の基幹組織へ回さない財務省。どうやら官邸も牛耳って君臨、総理、財務相も操縦してるように見える。
景気が回復しない原因が財務省にあるのに、それが判って来ているのに政治家もマスコミもそれを指弾しない。したら潰される。
それだけ強大な権力を握って君臨している。それでもネットのお陰で少しずつそのベール剥がれて来ている。少しは財務省だって気になっているだろう。
雨です。ここんところ毎週月火に雨が降ってる。