今年の2月頃にネット見てて気が付いて、以来贔屓にしている動画、福岡出身のミュージシャン仲間が作った「naRelo.ナレロ」というバンド。
女性ボーカル二人、ギター、ドラムの4人組。邦楽、洋楽いろんなミュージシャンの楽曲を演奏してYOUTUBEにアップしてます。
なんでもコロナ以降活動する場所、機会がなくなってネットで演奏をと声掛けあって結成されたバンド、以来毎週火曜にアップというからエントリーは相当数。
そのどれもがレベルの高い演奏、拝聴し楽しんでいます。この事で書きだしたら切りがないからどんなバンドか聞いてもらうとして、
最近のエントリーの中に”Joanna・ジョアンナ”この曲がアップされた時すぐ思いついた懐かしい曲があったんですが聴いてみると同名異曲。
これは80年代にディスコブームの頃にヒットした曲なんだそうで、自分が思ってたのは60年代後半にウォーカーブラザースが歌ってヒットしたバラード曲。
オーケストラをバックにした朗々たるスローバラード。これも良いけれど女性ツインボーカル”naRelo”のジョアンナも素晴らしい。
スコットウォーカーのジョアンナは日本でもヒットして、この曲は映画の中の挿入曲でもありますね。全曲は流れないけれど印象的なシーンのバックに囁くように流されてた。
その映画の題名も「ジョアンナ」、1970年頃、20代の初めにこの映画を見て随分と引き込まれて2度見した作品。
自分でこれまでに見た映画ベスト10とか20とか上げてみるんですがこれはベスト10の中に入ります。批評家のベスト映画にはまず入ってない小品だけれど感性がピタッと合ったんでしょうね。
田舎からロンドンに出て来た若い娘が主人公。自由に、奔放に恋してまた田舎へ帰って行く。ジョアンナを演じるのはジュヌビェーブ・ウェイト。
小さくてキュートで頼りなさそうでいて大胆。脇役陣にドナルド・サザーランド、お金持ちだけど不治の病、ジョアンナをモロッコへの旅に誘い人生の移ろいを語る。
少し前に「M・A・S・H」のハチャメチャ軍医役で楽しませて貰ってたから落差あるしっとり演技が印象的な役回りでした。
もう一人ジョアンナが子を宿すことになる黒人のカルビン・ロックハート、伊達でハンサムな男ぶり。そしてロンドンを去るエピローグ、
いきなりミュージカル仕立てになって登場者全員が、多分スタッフも含め、歌と踊りで田舎へ帰るジョアンナを送るところで幕。
監督はマイケル・サーン。いやこれを書くまでずーっとケン・ラッセルが監督だと思い込んでました。何故そうなったのか思い出せない。
あの頃洋画も全盛でいろんな俳優がいたけれど同時期にジュヌビェーブが3人いて、ジュヌビェーブ・ビジョルド、ジル、そしてウェイト。
ジュヌビェーブ・ビジョルドは「1000日のアン」で評価されその後も俳優として活躍したけれどジュヌビェーブ・ジルは「ハロー・グッドバイ」で観た後は消息聞かず。
ジュヌビェーブ・ウェイトも非常に印象的な女優だったのにその後を聞かず。若い頃の加賀まりこの生意気やトゲを消してノンシャランにしたようなキャラクター。
あ~いうキュート(無頓着、能天気、のんき)な妖精はしかし男心をくすぐるもんだから、突然消えて気になる男性は多かったんではないかと(自分の事 笑)。
で、どうなったかと云うと、ネットをするようになってその消息が分かった。「パパス&ママス」のジョン・フィリップスと72年に結婚してた。
ジョン・フィリップスの前妻は「パパス&ママス」のボーカルだったミシェル・フィリップス。その娘のマッケンジー・フィリップスは「アメリカン・グラフィティ」に出てた。
ジュヌビェーブ・ウェイトとの間にも娘がいて歌手やってるらしい。そして2019年5月に死去、71歳。という事は1948年生まれ、同じ年でした。(合掌)