日曜日の朝は地元の野菜類を並べる農協の販売所に出掛ける。全商品が安いという訳ではないけれど品数豊富。たまには変わった野菜にもお目に掛かれる。
もう終わったけれど秋口になると大ぶりの生落花生が並んでこれを小一時間ほど塩茹でして食べる。これは美味しい、酒の肴にもってこい。
茎、葉付きの赤唐辛子、一束百円程度、真っ赤な実と葉の緑が綺麗。風通しの良いところにしばらく干しておき乾いてきたら枝葉は取って小瓶に入れておく。
このトウガラシが実に辛くて煮物や酢の物に中の種を取って入れておくと煮汁や酢に負けずピリッと存在を主張、おっ頑張ってるなと美味しくいただく。
里芋ももう終わったけれどいろんな種類が並び子芋、孫芋、中に親芋。ソフトボールくらいのが隅っこにあってこれはあまり見向きされないから数も少ない。
大体みなさんゴジゴジだと思って買わない。そういうのもある。だけど中にはホッコリやわらかで美味しいのも混じってる。
大体一個90円とか120円とか、外れてもダメもとと手頃なのを選んで買ってくる。大きいから皮剥いて縦8っつ位に切り茹でるか蒸すか。
それを味付けして煮物でも良いし味噌田楽でも良し。多けりゃ冷蔵しとけば良い。茎,ズイキも並んでこれは茹でて酢のもの。
これからタケノコが並ぶけれど少し遅れて並ぶ淡竹、はちく、土の中から掘り出すのではなく細く伸びて青くなってるタケノコ、普通に土佐煮、メンマにして食べる。
果物も地物が並ぶけれど土地柄、秋の柿は富有柿、渋柿、棚いっぱいに並んで毎年たっぷり食べてる。渋柿は人気があって安くないけど皆さん箱買い。
今はイチゴが盛りを迎えて並んでる。ミカンが終わって端境期だけど代わりに今あるのが夏みかん、八朔。これが安い。
多分農家の庭先に生ってるのをもいだだけだろうから手間が掛かってない分値も安い(んだろうと思う)。先週、今週と4個、5個と買って来る。
2個ビニール袋に入ったのを2袋。120円、140円。今週は八朔はなかった。家人は酸っぱいのが駄目で食べないから一人でこの1週間夏みかんを毎日半分ずつ食べる。
農協の市場を出ると街中の地元スーパーへ。魚売り場にイキのよさそうなイワシのパックがあった。10匹入って180円。
先週も別のスーパーで6匹入って160円というのがあってこちらは頭とワタが取ってあった。この時は開いて酢漬けにして食べた。
今週は頭とワタを取って開いて味醂干しにした。塩振ってしばらくしてから味醂ダレに2時間ほど漬け寒風にさらし4時間ほど干した。
この状態ではまだ生っぽい。半分を焼いて夕食、焼くとイワシから水分が出てガスオーブンでは受け皿にそれが溜まり味醂分と混ざってイワシが焦げやすい。
昨日は残りの5匹を昼から5時間干して夕食に焼いて食べた。水分とれた分きれいに焼けて味も味醂が魚に沁みて美味しかった。
「木枯らしや目刺しに残る海の色」 芥川龍之介
昨日は強い北風が吹いて寒かった。お彼岸の春一番の頃だけど南風ではないし初冬でもないから木枯らしとも云えないが寒風にイワシの開きは良く乾いた。
目刺しではなく開きの味醂干しだけれど、イワシの背には海の青さが残ってた。