畑道を歩いてると今の頃には夏みかんの白い花が咲いている。やがて秋になり実がみのり黄色い大玉が幾つもぶら下がる。
冬を越して春先、3月4月に摘果するけれど結構ほったらかしの所もある。落ちて土壌の肥料にもなってる。
道端に植わっていても誰も取ってかない様にも見える。今は甘い柑橘類がお店に並んでるから酸っぱい夏ミカンは人気がないって事なのか。
それでもスーパーには八朔と並んで売られてるし見てるとおじさん、おじいさんが良く買っている。昔の人はこの酸っぱさにも慣れているのか。
自分もそうで夏みかんの酸っぱさに顔を顰めながらも夏みかんは好物。だから今年の3月4月は夏みかんをよく食べた。農協スーパーの地元産が沢山出てたし。
ネット見たら夏みかんは日本原産で江戸時代に黒潮に乗って長州に流れ着いたのが起源だと載っていた。明治期に職を失った武士の救済に栽培が奨励されたと。
酸っぱいけど放っておいたら甘みが増えて食べごろ、で、夏ミカン。子供の頃母親が実をほぐし砂糖を足して食べさせてくれた。
まだ冷蔵庫なんて無かったから冷えてはいなかったけれど甘酸っぱさが何よりご馳走だった。おじいさん、おばあさんにはそんな記憶があるんだろう。
知り合いが夏みかんをくれた。まず一個くれて美味しかったらもって来るって、返事をする前に次の日10個ばかり持ってきてくれた。
大きな玉でこんなの食べきれるかと、家人は酸っぱいのが駄目で食べるのは自分だけだから、まぁでも頂いて。
自分ちの庭に植えた夏ミカンの木に生ったものだけど今年は良く出来て、出来過ぎで処分に困ったんだろうね。
家人が一個貰った時、うちのは夏みかん好きだから、と云ったらしいから即翌日持って来た。野菜でも出来過ぎるとみんな処分に困って色々持って来てくれる。
デカすぎて大味、若しくはスカスカなんじゃないかと思ったりしたが、一個剥いて食べてみるに,房が大きく実もジューシーで美味しい。
しばらく楽しめるとは思ったけれどちょっと多すぎかな。そこでジャムとか、マーマレード-とかジュースとかに加工を考える。
でもジャム、マーマレードは砂糖が多すぎるなぁと。加工果物の半分の砂糖とネットにはあるからやめた。
去年イチゴでジャムを作って甘さに閉口したから、じゃぁジュースにでもするかと取り掛かる。
皮を剥いて一個が360グラムほど、取り敢えず3個剥いて中身を取り出す。酸っぱさ緩和に砂糖を5%、50gを加えてミキサーで掻き回した。
それを今朝、コップに一杯飲む。美味しいね。砂糖要らなかったかな。少し手間はかかるけれどしばらくは初夏の酸っぱさを楽しめる。
晴れて日中真夏日の予報