骨太の方針を巡って、デフレ経済から抜け出すには積極財政が必要とする派と、バックに財務省がいる緊縮を掲げる消極財政派との争い、財務省が引いて矛を収めたようにも見えた。しかし、
要約すると、
○ 岸田文雄首相は(骨太の方針)原案でPBの2025年度黒字化目標を堅持するという記述を外した。
○ 積極財政派の強い働きかけが功を奏したと思いきや、中身をよく見ると、要所要所に財政支出拡大阻止の「地雷」が埋め込まれている。
○ 例えば、骨太2021を来年度予算編成の基準にするとある。この原案が閣議で了承されるとこれまで通りの緊縮財政・増税路線が続くことになる。
○ 慌てた安倍グループは原案の修正を求めた。その結果、岸田政権は「重要な政策の選択肢を狭めることがあってはならない」との文言を加える修正に応じた。
○ それでも「骨太方針2021に基づく」という文言はそのまま残った。
○ 安倍氏らは防衛費に関しては財政規律の例外扱いされると評価しているが、防衛費を5年間で倍増したければ、防衛以外の政策経費を大幅に削るか、
○ それとも消費税などの増税によって財源を確保するよう岸田氏を誘導する装置を温存させることに成功したと見るべきなのだ。
○ 実質的にはPB黒字化に向けて財政支出全体の削減と増税を続けるという従来の緊縮路線が堅持される。
○ 参院選で自民党が圧勝すれば岸田氏は長期政権の足場を確保することになるので、財務官僚はしてやったりだろう。
○ 財務省はPB黒字化を1996年12月に橋本龍太郎政権に表明させて以来、歴代の政権に継承させてきた。
○ だが、その代償は25年以上にも及ぶ恐るべき慢性デフレとゼロ経済成長と国民の貧困化である。
PBを堅持する事にかけて財務省は狡猾。PBでどうなるかというと田村特別記者は「25年以上にも及ぶ恐るべき慢性デフレとゼロ経済成長と国民の貧困化である」と書いてる。
要するに財務省は日本がおかれてる現状についてなんの考慮もしてないという事。政治家が国家の喫緊時だとしてそれに備える措置をしようとしても赤字だから予算措置は出来ないとゴネてる。
これはおかしいでしょう。国家の進路、危機対応、国民の安全、国土の保全を先頭に立って決めるのは政治家。失敗すれば失脚という結果が待っている。
それでもしなきゃならん時は政治生命、時には命をかける。官僚は命を掛けてますかね。責任も政治家に取らせて自分たちは取らないで安泰な場所にいる。
それでいて政治家がしようとする足を引っ張っている。どうするんだこれ。財務省は国家の中枢で日本の進路を決め指示を出す所なのか。
政治家の決めた方針に従い予算の配分業務を行う所ではないんですか。何でここまで政治が決めた事に逆らうのか。⇒財政法4条の縛り、さらに3条、健全な財政の確保。
財務省はこれに忠実なだけ、そこを変えないと、という意見もあって、ただ忠実なだけなのかどうか判らないけれど(ひょっとして財務省も赤いのか?)世界が大きく動いている時にブレーキが掛かってる。
サッサと日本が取るべき体制を構築しようとすると借金があるからとその費用を出し渋る。国の命運よりも財務規律の方が大切らしい。
・・借金を無くすためなら国が貧乏になったって良いじゃないですか。国防おろそかにして奪われても黒字が大事・・
どっかで同じような云い分聞いた事がある。
・・憲法9条守って侵略されそれで国が滅びたって良いじゃないですか。かつて日本という美しい国があったって記憶が残る・・
ロマンに生きて自己中で満足。周りが全然見えてないからこういう人が増えると日本近隣のゴロツキ国家は喜ぶ。
ま、老い先短い団塊あたりのお花畑は良いかもしれないけれどあなたの子供、孫たちの世代が悲惨な目に遭う。
青山繁晴の「ぼくらの国会・第354回」
小松基地であったF15墜落の悲劇。繰り返さないために、万全な国防の為に、十分な予算措置が必要。