晴れたり曇ったり

毎日空を見て暮らしています。良い天気の日もあるし曇ったり荒れたりする日もあるし、日々繰り返し。

田辺聖子 源氏物語 枕草子 京都は韓半島のDNAが作った

 母親が去年5月に亡くなって、残したものの内、と云って大したモノはないんだけれど、書棚の中で一番多くあったのが田辺聖子の書籍、文庫本、その他。

 その全ての本の裏表紙に買った年と自分の名前をペン、筆で書き入れてありました。これはブックオフへ持って行っても引き取ってくれない。

 3分の2ほどは何とか処分したけれど残りは捨てがたくそのうち読んでみようと残しておきました。そのうちの文庫本、「源氏紙風船」を読みだしたらこれが面白い。

 自身の「新源氏物語」をなんとか男衆に読ませようと書かれた態、つぼに嵌って読後田辺版の源氏物語を読み始めました。

 これは岡田嘉男の挿絵で週刊朝日に連載されてた。覚えてるんだけれど何回か読んで続かなかった。1974年から78年にかけての連載だから20代の頃、読まないわね。

 70代になって読み始めて、これが面白かった。別冊の宇治十帖、スピンアウトした「恋のからたち垣の巻」も含め、他の解説本も求めて(登場人物がややこしいから)参考にしつつ読了。

 そして今読んでるのが「むかし・あけぼの」副題「小説枕の草子」3分の2ほど読み終えてこれまた面白い。随分厚い本だけれど飽きず読み進めます。

 最初のペ-ジ、・・まったく、則光ったら、なんでこうも私をイライラさせるのかしら・・清少納言が旦那の則光にイラついてる。

 「小説 枕草子」としてるように田辺聖子が大好きな清少納言になり切ってたかのように平安時代の御所、帝、中宮、女御、更衣、殿上人、宮仕えの女房、その暮らしの日々を書き綴っていきます。

 つまり枕草子の現代語訳じゃない。小説家田辺聖子の聖子ワールド。なんだけど当然史実を踏まえ骨格はカッチリしてる。

 百人一首にある歌と人物が登場し時代背景が判る。西暦1000年頃に書かれたもの、それが現代にまで遺され読み継がれています。

 源氏物語も同時代の小説、枕草子は随筆、いずれも当時の時代を今に伝えて千年前の平安京の宮中、庶民の暮らしが生き生きと文字に残されています。

 

 中央日報日本版にこんな記事、

s.japanese.joins.com

  

 いつもの、日本の歴史の背乗り。まったく、飽きもせず図々しい事しますね。 

  ・・「百済(ペクチェ)滅亡後、王族や貴族、当時の知識人が京都に移住して花咲かせた文化が千年以上伝統として定着し、命脈が受け継がれてきたではないか・・

 ・・私たちから消えていったものが京都にあり、京都が今日、世界最高の観光地になる土台になった。そのとてつもないDNAが私たちから始まった・・

 

 よくまぁこんな恥知らずな事云えるもんです。確かに源氏物語に、高麗人の人相見が光源氏を見て驚き帝は彼を臣下に降したというくだりがある。

 その高麗人は渡って来てたんでしょう。取りも直さずその事は客人としての扱い、平安京朝鮮人が移住し花咲かせた文化じゃない証し。

 本当ズーズーしいんだよね。

 ・・母は私たちの先祖の詩が日本に渡って短歌になったことを知り、『1000年以上消えていた私たちの詩を私だけ書いているんだ』という使命感で短歌を守った・・

 短歌も朝鮮から来たって云ってる。そう云えば万葉集の短歌も朝鮮語で作られたんだというトンでも本を出した人もいました。三十年前、文芸春秋から出版された。

 私はしばらくその嘘に騙されて本も数冊買ったし回りに偉そうに万葉集朝鮮語でできてるんだと吹聴してた恥ずかしい歴史がある。

 更にこの筆者は江戸時代にも舞台を移し写楽朝鮮人だという本も書いてる。一寸油断してると何でもかんでも朝鮮起源を云い始める。

 

 最近は折り紙が朝鮮起源だと云い始めてますね。折り紙に使う和紙、朝鮮でそんな繊細な紙作れたのか。

 亡くなった母親は朝鮮で生まれて二十まで朝鮮で育った。終戦で引き揚げて来たんだけど一度聞いたことがあります。朝鮮に和紙のような紙はあったかって。

 紙は有ったけどそんな薄いモノじゃなくオンドルの寒気ふさぎに壁に貼る厚い紙だったって云ってましたよ。

 何でそんなこと聞いたかと云うと、美濃和紙の本場美濃市にやって来て「韓紙」がどうのこうのってやってるから。

 和牛が世界的になったら「韓牛」って云い出してるし和牛は朝鮮から奪った牛が元だと云ってるし。

 

 日本には古事記日本書紀万葉集の昔から、千年前には源氏物語枕草子が文字に書かれて残ってる。絵巻物、鳥獣戯画、彫刻、その頃の記録がしっかり残ってる。

 正倉院へ行けば戸籍の記録もあるしシルクロード経由の文物もある。そんな国に来て京都は朝鮮民族が文化を花咲かせたってデタラメ、よく云うなぁ。

 でもお構いなしに「あれも朝鮮これも朝鮮」だって云うんですよね。あぁこれ週刊朝日で金 達寿 が司馬遼太郎相手に云ってた事だ。