岐阜県羽島市は木曽川と長良川、そして揖斐川に挟まれた三川の流域にある低地帯。豊かな水の恩恵と同時に凶暴な水害に苦しめられてきた歴史がある。
「輪中」という言葉、子供のころの教科書に載っていて習ったけれど今も教科書に載っているんだろうか。歴史として習うんだろうか。
上流の各務原市あたりでも木曽川の洪水による被害を避けるため堤防を工夫して築いたり流れを制御したり悪戦苦闘の跡がみられる。
この事は日本のあちこち、雨季や台風と云った大雨の被害に悩まされてきた各地でも共通の悩み。痛めつけられながら先人は地域の暮らしを守ってきた。
今はもうかつて程の被害に見舞われる事は少なくなってきているけれど洪水、氾濫といった水害は無くならない。天災に対する備えは今も欠かせない。
その羽島市に住む知人が以前に「輪中根性」という言葉を教えてくれた。輪中の中にいる人達は他の地域の人たちを受け入れない、排他的だという事を半ば自嘲気味に話してくれた。
木曽川を境に岐阜県と愛知県との境界。それは江戸時代に於いても尾張藩と美濃との境、岐阜に大藩はなく旗本支配地。
それ故なのか木曽川の堤防は尾張藩が高く作って洪水は美濃の方に流れる。水争いはそれぞれに死活問題、時には死者も出た。
輪中も輪中同士の争いもあればとて輪中内での結束も固く排他的になるのは無理もない。先祖代々受け継いできた土地を大事にするのは当然の事。
他所もんがなかなか地域に受け入れられないというのもそうした歴史を知れば単純に批判出来る事ではなかろう。
愛知県に飛島村という今も村のままの地域がある。伊勢湾に伸びた干拓地で海抜ゼロメートル。故に過去水害に襲われ昭和３４年の伊勢湾台風では多数の死者を出し長く水も引かなかった。
かつては貧しい村で町村合併にも手を挙げる自治体はなかった。それが今では日本一金持ちの村として合併を求められる側に変わるが拒否して今も村。
その理由はこの干拓地に企業が進出しその固定資産税で潤うから。聞いた話では余所者も受け入れないという。
かつての苦労、苦難を思えばそうなるのも判らんではない。先人の犠牲の上に今があるとすれば苦労もせずに今の豊かさに入り込もうとする他人を拒否するのは有り得る話。
これを了見が狭いと単純にはいえまい。こんな事は日本中どこにでもある事、自然災害に苦しめられてきた先達の苦難を考えずに現在の視点から批判する事は出来ない。
田舎の人の狭量とも云い切れない。だから新しく入ってきた住人に入会権相当の金額を求められるのも故無き事ともいえまい。
地域が災害や困難に力を合わせ立ち向かい築いてきた歴史を無視して、例えば金銭のやり取りで合法的経済行為で獲得した不動産だから当たり前に権利があると強弁すると反発を喰らう。
そこには矢張り昔から暮らしてきた人たちへの遠慮や敬意は必要だろう。子供の頃から引っ越しばかりの人生だった自分は嘗て当たり前の権利だと思っていたけれど今は少し考えが変わった。
有り勝ちな狭量に困惑する部分もあるけれど、その排他も理由なきことではなく敬意を払うべき処には払うべきだと思うようになった。
古い神社やお寺、森や里山を歩くと、何て事ない石垣とか畑、田んぼの佇まいの片隅に昔の人の暮らし、息吹きが潜んでいる。
長い年月を経て形作られた景色がある。美しい田園風景の中には血も涙も含まれている。それを長く守って来たのは地域の人たち。
もっともその先祖代々受け継がれた土地を切り売りしてそこに家が建ち新しい住民が増えれば輪中根性などという排他性は消えて行かざるを得ない。
相応の対価を一方は払い、片方は受け取ったわけだから新・旧住民との間に新しいコンセンサスが生まれる。そうして地域に溶け込んで行く。
これは同じ文化と生活習慣を持つ日本人同士だから割とスムーズに進むだろうけれど、異文化、異習慣の外国人との間では軋轢も生まれる。
川口のクルド人を見てると粗雑で野卑で自己中。日本人がやさしいものだから調子に乗ってわがもの顔、それで日本人が追い出されクルド人ゲットーになりつつあるという。
日本人が培ってきた他人への配慮など美徳とは思わず単にヘタレだから押しつぶせば引き下がると傲慢になって云いたい放題の態度。
川口には他にも中国人の集団居住地もあるし日本人居住者との間での共存は難しく日本人は逃げ出してる。これは本末転倒。なんで日本人が逃げるんだ。
甘やかすと嵩に懸かってのさばって来る。もとより難民などではなく不法滞在者なのだから法に則って強制送還しなければ図々しくいつ迄も居座る。
またそれを手助けする日本人がいて悪知恵を授けてる。今のうちに厳格な対応をしないと日本は壊れる。
まずは自分たちの国があるんだから自分たちで良い国を築けよ。日本人が苦労して作り上げた結果にタダ乗りして居座ったり横取りするのはお止めなさい。
しかし政治が動かないなぁ。川口市長、埼玉県知事、川口出身の新藤衆院議員、なに黙り込んでいるんだ。地元民の悲鳴が聞こえないのか。
こんな事云ってる。
昨日岐阜で桜の開花。去年より11日遅く例年より2日遅い。今年の３月は雨が多く寒い日も続いた。
今朝も雨。山も雲に覆われ見えない。
