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サザエさんの視聴率 昭和の漫画 週刊朝日の終焉

 テレビのサザエさんの視聴率が下がって来ているそうで、テレビ版はほぼ見た事がないけれど新聞連載時は楽しみに毎日読んでた。

 うちは子供の頃からズーっと朝日新聞をとっていて、朝刊は「サザエさん」夕刊は「クリちゃん」サザエさんの連載が終わって日曜版の「サザエさんの打ち明け話」になった事も覚えてる。

 サザエさん朝日新聞の幾つかある顔、天声人語とか夕刊の素粒子横山泰三の政治戯画、萩原賢次の世相漫画等のうちの一つだった。

 忘れられない漫画があって、おじさんが露天のピーナッツ売りをしてる。サザエさんが買って一つ食べるとしけってた。

 サザエさんが「おじさんしけってるよ」と云うとおじさん確認するため一粒食べた。すると「食べ出したら止まらないんだ」と泣き顔で売り物のピーナツを食べ始めてしまう。

 それを見てびっくり顔のンサザエさん。いやぁ良く判る。ピーナッツ美味しいもんね。

 昭和33年か4年頃、小学生、父親が務めを終えて帰って来ると酒屋へビールを買いに行かされた。夏場、冷蔵庫なんて無かったから冷えたのを買いに行く。

 ビール1本を抱えて数軒先のお菓子屋さんへ行きピーナッツを買う。量り売り、白い小さな紙袋に入れて貰い持ち帰る。

 父親はビールをグラスに注ぎおいしそうにチビチビ飲みながらピーナッツを摘まむ。子供たちにも、4人いたけど一粒、二粒分けてくれる。それが美味しかった。

 今みたいに欲しけりゃ一袋一人で食べられる時代じゃなかったから、小さな白い紙袋に量って20円か30円、父親は偉かったし子供も贅沢な事知らなかったし云わなかった。

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 サザエさんは昭和26年から朝日新聞連載が始まり昭和49年(1974年)に幕を下ろしてる。だから昭和という時代を舞台にした漫画。

 そういやぁ江利チエミが主演の映画があった。同じくテレビもあった。その後アニメとなって(1969年)フジテレビの看板番組として今に至る。

 
 時代が昭和の漫画だからいろいろ齟齬は出てきまわね。時代が大きく変わったと感じたのは自動車電話と云ってた携帯電話が出てきた時、パソコン、ウインドウズ95が発売された時。

 1974年当時は黒電話が当たり前で街中には公衆電話ボックス、店先の赤い公衆電話。この頃の映画観ればやたらタバコを吸ってる。

 時代が変われば世相、生活の様子も変わる。この頃流行った「神田川」3畳一間のトイレ、流し共用の下宿なんて今はもうないでしょう。

 
 「サザエさん」の視聴率が下がって行くのは仕方がない。良くここまで続いて来たもんだ。代わりに新しい作品が出て来るんでしょう。

 週刊朝日も終焉を迎えこれも時代の流れ。朝日新聞社の左寄り姿勢が敬遠されてた事もあるんでしょう。

 かなりの部分を朝日新聞週刊朝日で育って来たと自覚する身には多少さみしさ。時代は変わる。 

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