中日新聞、3月11日の紙面、考える広場という1ページの企画記事で「原発推進で大丈夫ですか」という特集を組んでた。
岸田政権が原発回帰をしたと、中日新聞の立ち位置は反原発だからその線に沿った反論。3人の識者に記者が聞き書き。
弁護士・元裁判官 井戸謙一氏 「国策にひるまぬ司法に」
電力工学研究者 安田陽氏 「今や再エネ主軸が命題」
井戸元裁判官は北陸電力志賀原発2号機の運転差し止め判決を出した裁判官。今も多くの反原発訴訟に関わる。
安田陽氏、脱炭素の為には風力、太陽光、バイオなど再生可能エネルギーが主軸だと云ってる。IEA(国際エネルギー機関)の見通しによるとしたグラフが貼ってある。
それによると、2050年までには再エネで賄う電力は89%までを占め石油、ガス、石炭を使う火力発電は0%。
内訳は、太陽光が41%、風力が31%、水力が11%、原子力が8%となっている。原子力は現在の割合9%からほぼ変わらず利用する事になってる。
しかしこんな数字、本当に太陽光や風力で世界の電力を賄えると思ってるんだろうか。太陽光で41%もの電力を賄うとしたらどれだけ太陽光パネルを張り巡らさなけりゃならないのか。
いま日本各地で韓国や中国の資本による太陽光発電のパネルが張り巡らされているけれど、緑の山野を切り倒し削って真っ黒なパネルが広がる景色に異様さを感じないんだろうか。
山の樹々の緑は夏の強い日差しを吸収して和らげてくれる。それを切り倒して設置されたパネルの黒は熱を貯め込んで発熱体じゃないか。
平均気温を1.5℃下げると云って化石燃料を焚くのを止めて代わりにパネルが蓄熱して気温を下げないんじゃないのか。
41%もの太陽光を獲得するためのパネルは云った何枚、何億枚、何兆枚広げたら間に合うのか。雨や雪や夜間は発電しない太陽光が使えると思ってるのか。
再エネは不安定だという声に対し安田氏は、20年前の知識だ、再エネの柔軟性を組み合わせれば再エネを主軸に出来ると云ってる。
なのに世界の最新動向が知らされず、原発推進をどうするかに労力と時間を費やしてる。主力(再エネ)が放置されているそれが日本の現状だと批判。
ネットを検索して、中日新聞のグラフはここからのものだね。
IEAは、2050年にCo2のゼロ排出に向けたロードマップを作成。
・・2050年CO2ネットゼロ排出への道は大変狭いが技術的、社会的に可能性はあることを提示。
・・ ネットゼロを達成した場合に世界のエネルギー部門がどのように変わる必要があるかをロードマップの形で提示・・
www.iges.or.jp
あくまでも想定だからこの先に技術革新を含め何が起こるかは判らない。EVが失速しているように再生エネルギーの先行きも不明。
ただ中日新聞は反原発の立場から再エネに肩入れしてこういう記事を書いてる。阿蘇山麓に、遺跡の周りに、山を潰して太陽光パネルが一面に敷き詰められた光景を見てどう思うのか。
再エネ推進論者に聞いてみたい。これは阿蘇の外輪山。
長周新聞 > 記事一覧 > 社会 > メガソーラーに侵される阿蘇外輪山――ルポ・熊本県山都町を訪ねて 世界文化遺産登録を目指す雄大な草原にパネル20万枚 再エネのあるべき姿とは?
「再エネ主軸が命題」という判ったような判らんような見出しは、先が見えない曖昧な現状だと白状してる。
問題は石炭バンバン焚いてる中国や途上国。地球全体が電力供給の為太陽光パネルで覆われたらそれこそ地球は灼熱地獄。
うちみたいにパネルの設置が不可能な集合住宅でも毎月電気料金にFIT、よその家や大規模太陽光の利益分を払わされてる。
高い電気代の所為で国内産業は海外へ逃げ景気低迷。株価7千円の民主党時代、政商孫正義とそれに乗っかった菅直人。
北朝鮮の拉致に関係する政治団体に6千万円寄付して告発されてたけど震災が起きて有耶無耶。マスコミは自民みたいに追求しないから逃げおおせてる。
今朝6時。窓ガラスの結露は殆どなかった。